脳を育てる運動療育センター 放課後等デイサービスのチャイルド・ブレインです。
発達障害の特性を持つ子ども達では、
・靴ひもが結べない
・はさみや定規がうまく使えない
・塗り絵が苦手
・スプーンや箸がうまく使えない
・飲み物をコップにうまく注げない
・キャッチボールができない
・公園の遊具でうまく遊べない
・階段の昇り降りが苦手
など、体の使い方がとても不器用な場合があります。
発達障害では自分の体のボディイメージがつかみにくいことが
よくありますが、中には発達性協調運動障害を併発している
ケースもあります。
決して本人の努力不足や練習不足ではなく、
上達しないわけでもありません。
その子に合った方法で行なうことで、少しずつでも確実に
上達を目指していくことができるので、
1人1人に合わせた療育支援でサポートしていくことが大切です。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムから「まねっこ走り」を
ご紹介します。
子ども達は一列に並び、前の人の動きをマネしながら走ります。
常に一定の距離を保って走りながら、前の人の動作を見て
自分の体を同じように動かすには
強い模倣力と協応力、集中力が必要になります。
そのため、走りながら行なう動きは最初から難しくせず、
手を上げる→手を横に広げる→手を上にあげて拍手をする
→途中で1回ジャンプをする
というように、少しずつ複雑にしていきます。
また、通常走る時には腕を体の横で振ることで
体の軸を保ちバランスをとっていますが、
その腕を動かすことで、バランスを取るための体幹である
腹筋や背筋の筋力が強く必要になり養われます。
慣れてきたら、スキップ、後ろ歩き、片足ケンケン、
クマやカンガルーの動物の動きなど、
子ども達の様子に合わせて少しずつ複雑な動きにも
挑戦してみます。
体を動かす時は、動きの切り替えを速くすると
素早い判断力や認識力が必要になり前頭前野を育てることに
つながるので、動きにメリハリをつけながら行ない、
また、無理のない楽しい運動あそびになるように
工夫しながら提供していきたいと思います。
脳を育てる運動療育センター 放課後等デイサービスのチャイルド・ブレインです。
ASD(自閉症スペクトラム)やADHDといった発達障害では、
全般的に運動が苦手という特徴もあります。
ADHDの子ども達は走り回るのが好きな子も多いですが、
スキップや自転車、縄跳びやボール遊びなどの
協調運動は苦手な傾向にあります。
私達の放課後等デイサービスの教室では、運動あそびによる
運動療育で、日常生活での動作をスムーズにしていきます。
今日は、教室で提供している運動療育プログラムの中から
「電車クマ」をご紹介します。
ビニールテープなどで床に線路に見立てた2本の線を引きます。
その線の上に四つんばいから膝とお尻を上げたクマの姿勢で乗り、
線から落ちないように歩いていきます。
右の手足は右の線の上、左の手足は左の線の上を歩きます。
線路から落ちないように、手足をスムーズに動かしながら
バランスを取って歩きます。
さらに足は見えない位置で動かすので、
空間認知力やボディイメージを高めることにつながります。
線の上を慎重に歩くには集中力や抑制力も必要になるので、
個々に合わせて難易度調整や環境調整をしながら行います。
そして、遊びながらたくさんの力の発達を促したいと思います。
脳を育てる運動療育センター 放課後等デイサービスのチャイルド・ブレインです。
ASDなど発達障害児の多くは体の不器用さがあり、
運動を苦手としていることが多くあります。
中には発達性協調運動障害を併発している子もいるので、
適切に療育を受けていくことが症状の改善に必要となります。
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供する運動療育プログラムは、
運動が苦手だったり手先が不器用なお子さんも
楽しく遊びながら能力を身につけていける内容です。
1人1人が補うべき力を見極め、最適な方法で支援していきます。
その運動療育プログラムから「うつ伏せレスキュー隊」をご紹介します。
1本の長い縄を床にまっすぐに置き、一方は固定するか指導者が持ちます。
もう一方を子どもがうつ伏せの姿勢で両手で握り、
縄をたぐりよせるように手を交互に動かしながら前に進みます。
手の力だけで進めるのが理想ですが、うまく進めない時は足の力も
使いながら進むようにします。
慣れてきたらうつ伏せだけでなく仰向けでも挑戦し、
できるだけ速く進めるように練習していきます。
この遊びで鉄棒で必要な腕を引きつける力が育ち、
握力も養われることで、指先の器用さにもつながってきます。
持っている力を最大限に引き出せるように、
日々いろいろな工夫をしながら楽しく遊べるようにしています。