脳を育てる運動療育センター 放課後等デイサービスのチャイルド・ブレインです。
ダウン症の特徴はいろいろなものがありますが、
多くの子が体を動かすことを苦手としています。
筋量が少ない、筋緊張が低く関節も柔らかいという特徴があるため、
立っている時にかかとの骨を垂直に支えきれず、体全体が傾いてしまい
バランスを保つのが難しかったり、足首が不安定で歩きにくいこともあります。
同じダウン症でも、筋緊張や関節の柔らかさには個人差があります。
全く問題なく走り回れる子もいれば、大きな装具を着けないと立てない子も
いるので、運動に制限のない場合は、できる範囲で運動療育を行ない
日常生活に必要な能力を身に付けられるようにしていきます。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「アヒルの柵越え」をご紹介します。
足を開いてしゃがんだ姿勢で歩く「アヒル歩き」で
縄やゴム紐などの低い高さの障害物をまたいで進んでいく遊びです。
アヒル歩きのポイントは、足を股関節からしっかり開くこと、
お尻がだんだん上がってこないように低い姿勢を維持して歩くこと、
かかとを着けずにつま先歩きをすることです。
アヒル歩きでは1歩前に出すたびに、片足で全体重を支えて
バランスをとる力が必要になります。
この状態で障害物に当たらないようにまたぐことで、空間認知力を養い、
バランス力や足の指先の力を強く育てていきます。
1人1人の段階に合わせた運動あそびと関わりで、
子ども達の力を引き出し伸ばしながら、発達を促していきたいと思います。
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