脳を育てる運動療育センター 放課後等デイサービスのチャイルド・ブレインです。
発達障害の中でも、ADHDの特性を持つ子ども達では
友達に手が出やすかったり、暴言が多くなってしまうという
ことがよくあります。
また、ASD(自閉症スペクトラム)でも年齢が低いうちは
こうした特性があることが多く、トラブルが多くなりがちです。
しかし、大事なのは子ども達が問題行動を起こしてから
対応をするのではなく、事前の対応でトラブルを防ぐことです。
問題行動を起こしてしまうということは、
その度に子ども達が失敗経験をすることになるからです。
まずは問題行動が起きないように環境調整や配慮をし、
少しずつ理解を促したりルールを守れるように
1人1人に合った方法で改善につなげていきます。
このような、集団生活を送る上で必要なスキルを身につけることは
子ども達のスムーズな生活につながるので、
1人1人に合わせて丁寧にサポートをしていきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムから
「前後カンガルー」をご紹介します。
ゴム紐を椅子にくくりつけて、高さのある障害物を設置します。
このゴム紐の前に立ち、紐に足が当たらないように
両足を揃えて跳び越します。
次はそのまま後ろ向きにジャンプをして跳び越します。
ポイントは、障害物に当たらないこと、両足を揃えて跳ぶこと、
腕を振って一定のリズムで跳ぶことです。
スムーズに前後に跳び越せるようになったら、
指導者の「前」「後ろ」の指示に合わせて行なってみます。
前後のジャンプを繰り返すことで、足の指先の踏ん張り力や
腹筋背筋が養われ、空間認知力や判断力なども向上します。
後ろに跳ぶ時に紐に引っ掛かったりバランスを崩しやすいので、
安全な環境設定で行ない、苦手な子には指導者が手をつなぐなど
補助をしながら行います。
慣れてきたら、足音がしない静かなジャンプを目指したり、
「前・前・後ろ」と前後をランダムにしたり、
最初に「前・後ろ・後ろ・前」と言って指示を記憶してから
動くようにしてみたり、個々に合わせてステップアップを目指します。
こうしたアレンジでは、考えながら動く力を育てることができます。
この力が育つと感情をコントロールする力も向上してくるので、
日常生活でも変化が見られます。
楽しく取り組める療育活動の中で様々な力を身に付けて
個々の困り事の改善につなげたり、
能力アップや学力アップにつなげていけるように
1人1人に合わせた活動でサポートしていきたいと思います。
コメント